本日ご紹介する著書は、BtoB企業限定 WEBマーケティング解体新書(岸本誠著)で、「BtoB」向けの本は限られますので、出たら買って読むようにしてます。
奥付情報
発行日:2022年4月28日
著者:岸本誠
発行人:久保田孝之
発行元:株式会社幻冬舎メディアコンサルティング
価格:900円+税
評価 2.6(まぁまぁ良かった)
情報鮮度 ★★★☆☆
独自性 ★★★☆☆
再現性 ★★☆☆☆
1.名台詞、名フレーズ
「単なる会社案内になっているものも多い」
この一文が世間のBtoBサイトの現状を全て表しています。すばらしいパンチラインです。引き続き会社案内とそうではないサイトの違いについても言及されています。
また、問題提起が「単なる会社案内になっているものも多い」なので、この問いに対する回答は全体像を眺めながら、それぞれのタスクの考え方について整理された本でした。
具体的な情報は、書籍を購入して読んでみてください。
2.こんな人に読んで欲しい
企業のWEBマーケティングをこれからはじめる担当者(初心者)
BtoBの立場でWEBマーケティングの全体像や、各タスクの考え方を図解しながら解説してくれます。マクロな観点から、どうあるべきか、どこに向かうべきかという地図のような役割を果たしてくれるでしょう。
この本は、WEBマーケティング初心者(ほとんどのBtoBの企業が該当すると思います)の方の入門書としてはオンラインセミナーやオンライン展示会などにも触れ、どうWEBに取り入れれば良いかが書かれているので参考になります。
オンラインセミナーのやり方や、準備するもの等にも触れている点は非常に好感が持てると思います。
3.具体的な方法はほとんど書かれていない
この本のタイトルは「解体新書」ですが、具体的な方法はほとんど書かれていません。
あるべき姿は提示されるので、読者は「そうだよなぁ、なんとかしないと」と共感した後、「で結局どうすればいいの?」と悩むこととなるでしょう。
以下の図をご覧ください。
こちらは、書籍で提案されている手法を私なりに図解しなおしたものですが、検索にヒットさせるにせよ、オンラインセミナーから流入を稼ぐにせよ、きっかけとなる入口をどう開けるか?が初心者の悩みどころです。
広告については、普段私が行う手法を全てまとめております、こちらをご覧ください。
SEOについては有料で記事を書いてもらったとしても、即効性はほとんど見込めないので半年~1年くらい投資し続ける、あるいは記事を書き続ける努力が必要です。
書籍ではBtoBの特徴として、オンラインセミナーや展示会からの流入を上げていますが、ではそのオンラインセミナーの集客はどのように行うのでしょう?
こんな感じで、全体像はよくわかるけれど、ミクロの観点でアクションレベルの手法やノウハウには言及されていませんでした。そこは問い合わせを、ということかもしれませんね。
まとめ
解体新書ということで特にBtoBのSEOの手法に私は期待していましたが、そこに関するコンテンツはほとんどありませんでした。900円の書籍にそこまで期待はできないのかもしれませんが、それならネットにある情報でも十分だった気がします。
あと、DXとかメタバース的な内容にもページが割かれていますが、それこそBtoBの多くの読者である中小企業にとってはほとんど関係ない領域なので、SEOやオンラインセミナーの集客方法について具体的に書いてほしいというのが正直な感想でした。