お疲れ様です。コンサルタントの坂岡雅志です。
商材によりますが、月額10万円あれば、3~5件の問い合わせを獲得することは簡単にできます。
今回は、ネット集客で必ず使いたいリスティングについて、コンサルで扱うノウハウをお伝えします。
1.問い合わせ単価の計算
リスティングを行う際の費用対効果は「問い合わせ」「購入」などのコンバージョン単価を中心に考えていきます。以下の計算式をご覧ください。
予算設計
この基本式をもとに、広告費が10万円あった場合、以下のような結果を想定し予算を組みます。
広告費10万円 ÷ クリック単価100円 = サイト流入1000件
サイト流入1000件 × 問い合わせ率1% = 問い合わせ10件
問い合わせ10件 × 成約率40% = 成約件数4件
広告費10万円 ÷ 成約件数4件 = 成約単価25,000円
この予算設計を元に運用をはじめましょう。運用しながら成約単価を下げるには大きく3つの目標があります。
1.広告のクリック単価を下げる
2.着地ページからの問い合わせ件数を上げる
3.問い合わせから契約につながる件数を上げる
この記事では、広告運用を始める方法と、最初からなるべく1番のクリック単価を低く設計するための方法を説明しています。
2番の改善はランディングページの工夫を、3番は商材と提案の方法で高める工夫ができます。こちらは次の記事でアップしますのでご期待ください。
2.広告のクリック単価の調べ方
広告のクリック単価は入札で決まる変動相場です。とはいえ、季節もの以外は慣れてくるとだいたい予想ができます。
クリック単価や、毎月何回くらい検索されているか?といった重要なデータもGoogle広告のキーワードプランナーを使うことで見ることができます。
Google広告のアカウントをお持ちでない方はこちらから作成しましょう。
Google広告の始め方
アカウント作成やツールの使い方は、Googleのサポートデスクが電話で対応してくれ、初めての方でも安心して使うことができます。 |
キーワードプランナーの場所
Googkle広告にログインし、右上のメニュー「ツールと設定」から「キーワードプランナーを選びます。
「検索ボリュームと予測のデータを確認する」を選択します
キーワード入力欄に検索ボリュームや想定クリック単価を知りたいキーワードを入力し「開始する」ボタンを押します。
今回は試しに以下のキーワードを入力してみました。
・PC レンタル
・PC 中古
・パソコン レンタル
・パソコン 中古
・中古 PC
・中古 パソコン
結果はこのように表示されます。
キーワードプランナーの結果の見方
キーワードの検索ボリュームと予測データの中には以下の項目が含まれます。
項目 | 例 | 意味 |
キーワード | パソコン 中古 | 調査対象のキーワード |
月間平均検索 ボリューム |
1万~ 10万 |
検索回数は月にだいたい1万~10万回 |
3ヶ月の推移 | 0% | 過去3ヶ月の検索ボリュームの変化量 |
前年比の推移 | 0% | 全年同期間の検索ボリュームの変化量 |
競合性 | 高 | 同じキーワードへの入札が多いと「高」 少ないと「低」 |
広告インプレッションのシェア | – | 自分の広告が検索ボリューム全体の 何割に表示され、あと何割り買えるか |
ページ上部に掲載された広告の入札単価(低額帯) | ¥25 | 安く入札できたときの価格帯 |
ページ上部に掲載された広告の入札単価(高額帯) | ¥90 | 高い時の入札価格帯 |
アカウントのステータス | 自分の広告設定にキーワードが含まれる時「有効」「無効」「審査中」が表示。空白はキーワードが含まれる広告キャンペーンが設定されていない |
検索ボリュームと単価を確認しましょう
最初から全ての項目を気にしていると大変なので、まずは「検索ボリューム」「入札単価(低額)」「入札単価(高額)」を確認します。
「検索ボリューム」 | 1カ月に1万だと1日だいたい300回ほど検索されています。
100回だったら1日3回、ちょっと少なすぎますね。 目安としては最低でも1カ月1000回くらいのキーワードを狙うと良いと思います。 |
「入札単価(低額)」
「入札単価(高額)」 |
入札単価は上位表示したときの最低額と最高額が表示されます。必ずしも上位表示されなくても、1ページ目の下にも広告は出ますので、大体中間くらいの価格から入札をはじめれば良いかと思います。足りなければ増額を。 |
3.キーワードの決め方
いくつか方法がありますが、ここでは操作が一番簡単な方法をご紹介します。
Googleの検索窓に調べたい言葉を1文字でも入力すると、検索候補が出てくるのを見たことがあると思います。このおすすめ機能を「オートコンプリート」と呼びます。
ラッコキーワードは、オートコンプリートで表示される言葉を一覧で表示してくれるツールです。例として、先ほどと同じように「パソコン」で調べてみましょう。
こんな感じで、一発で世間の「パソコン」とその関連ワードが表示され、なんと便利なことにCSVで出力が可能です。
このキーワードを出力し、キーワードプランナーにアップロードすれば、Googleがおすすめするキーワードの組み合わせ(オートコンプリート)の中から、自社のサービスにマッチするキーワードを選び、検索ボリュームがある程度多く、価格が高すぎないものに絞って広告を配信することができます。
まとめ
ステップ1:ラッコキーワードでリスティングしたいキーワードを探す
ステップ2:キーワードプランナーで検索量とクリック単価を調べる
ステップ3:毎月の広告予算をクリック単価で割り返し想定流入量を確認する
こういうやり方で、私や私の仲間は業務を行っています。自分でいうのもなんですが、ここまでガチな情報はかなり有用だと思いますので、ぜひトライしてみてください。
やってみて、結果が出ない場合は以下の2点を考えたいですが、少し経験が無いと難しいかもしれません。
①問い合わせ率を上げるにはLPの情報設計や仕掛けを見直す
・情報設計は「AIDA」ステップで
・仕掛けは「オファー」をLPに入れましょう
②クリック単価を下げる工夫を行う
・広告のタイトルと説明文を見直しましょう
・いろいろ試して数字が合わない場合はSEOを始めましょう
この2点くらいから、プロの経験や技術が必要な領域に入りますので課題を感じている方はお気軽にご相談ください。